映画

マルメロの陽光 ビクトル エリセ

マルメロを描くアントニオ ロペスを長期にわたり撮影した作品 芸術家の創作過程を自然な視点で観察することができ アントニオ ロペスの陽気で穏やかで芸術を追求する個性も存分に伝わってくる ところでアントニオ ロペスの作品を長崎県美術館が所蔵している…

鏡 タルコフスキー

断片的な記憶の連なり 断片的であるがゆえに断片の美しさが際立つ 記憶はそんなもの だから人生は美しさを保てるんだろう

雨月物語 溝口健二

スジならとにかく田中絹代演ずる宮木の清らかさと逞しさに尽きる 映像なら溝口の細部への理解とこだわりが いまの時代でも驚くほどのクオリティを生んでいる

2001年 宇宙の旅 スタンリーキューブリック

冒頭は映像はなく 音だけ MGMのロゴのあと あのリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れる こんなんだっけ?と新鮮味を感じながら 類人猿のシーンの長さにも こんな長かったっけ? と、もはや忘れてることを認識しながら あくびを繰…

博士の異常な愛情 スタンリー・キューブリック

ブラック コメディだが 映像のクオリティが異常に高い ピーターセラーズが3役 〔予定では4役だったらしい〕をさすがの演技力で演じ分けてたけど よほど当時客を呼べる人気者だったんだろう なにもひとりで3役もやる必要ないと思うけどw 冷戦の世界をテーマに…

用心棒 黒澤明

何度も繰り返して観る作品は多いけど これはそのなかでもリピート率が高い 笑いの要素とヒロイックな要素が多いから観やすいし満足感があるのが リピの理由 バランスというより絶対数が多い 舞台を狭く設定することで 溢れ出るアイデアを制限したかのような

バロン テリーギリアム

ほら吹き男爵の冒険 が下敷きらしい ブラジルほどの深みがないのは残念 でも もちろん面白い

勝手にしやがれ ゴダール

何度も観てるのに初めての感覚を覚えるシーン、カットがある 忘れてるのか これまで何度も 見逃したのか 俯瞰の街並みとか さておき 心地よいリズム 引き換えに? 重厚感はない 良くも悪くも とにかく いつ観ても 映画史における特別なものであることを実感…

カンバセーション 盗聴

フランシス フォード コッポラの盗聴を久しぶりに 登場人物の少ない だからこそ緊迫したフィルム ジーンハックマン演じるハリーコールは42歳というが 。。 さておき 野心的でもあり挑戦的な作品 芸術性はさほどないけど カンヌ グランプリ ※パルムドール に…